平素よりお世話になっております。
2024年度副将を務めておりました、平田竜士です。
はじめにこれまでお世話になった監督、コーチ、OB会、父母会、保護者の皆様そして明治ヨット部を応援し、支えてくださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。
さて、いよいよ引退ブログを書くときが来てしまいました。この4年間を振り返ると多くを経験し、その中で数えきれないほどの思い出があります。
入部当初、スターボとポートの違いも分からず、ただひたすらに動作ができるようになろうともがいた日々。練習前日に配艇を見て、絶望で一睡もできなかったあの夜。あすかと出た爆風の関東個戦(APAが上がりほっとしたのはここだけの話)。のすけと一緒に写真写りのために下1を狙い続けたことも(笑)。
引退した今、きつかった思い出より楽しかった思い出が都合良くもやや多めに記憶に残ってます。
正直なところ、ヨットの面白さを感じられず、土日はバイトをして旅行に出かけたりする普通の大学生を羨ましく思う時期もありました。
それでもこれまで続けてこられたのは、幸運にも人に恵まれ、この部活が楽しかったからです。そして、それは間違いなく今まで出会ってきた全ての方々のおかげだと思ってます。
生意気にちょっかいかけても笑って許してくれた先輩。あるときには消灯後に一緒に日本シリーズを見て、それがバレてしまい当時の主将に怒られたこともありましたね笑。
コンビニ行って部屋でダラダラとくだらない話に付き合ってくれた後輩も。おかげで関西弁も上手くなりました。知らんけど。
真剣な話もふざけた話もして、4年間いろんなことがあって、たくさんの笑い話ができる同期がいたからです。
そんな素晴らしい先輩とそこそこの同期とまあまあな後輩に恵まれて、4年間楽しい合宿所生活を過ごすことができました。ありがとうございました。
とまあ思い出を振り返るのはこの辺りにして少し真面目な話をしたいと思います。
冒頭で私は人に恵まれたと述べましたが、それはただ一緒にプレーをした人たちに限りません。ヨット部での出会いを通じて、新たな価値観を見つけました。
それは「人のために頑張る」ということです。
私はこれまで水泳や野球、バドミントンといくつかスポーツをしてきました。幼心ながら上手くなりたいと思い、自主練習にも励んでいました。その動機は「ヒットを打ちたい」、「速いスマッシュを打てるようになりたい」、「自分が試合で活躍したい」という「自分のために頑張る」というものでした。
しかし、ヨット部での活動を通じてその考えは変わりました。
多くの人々と出会い、多くの方々が自分たちの活動を応援してくれることを肌で感じたからです。
忙しい中、練習を見に来てくださる監督や波田さん、ゆうだいさん。レース結果を気にかけてくださり、良いときは共に喜び、悪いときには共に悔しがってくださるOBの方々。レースやファミリーデイのときにはわざわざハーバーまで足を運んでくださる父母会の皆様。そしていつでも温かく応援してくれる保護者の皆様。
部活動を通じて自分たちがこんなにも多くの方々に支えられ、応援されていると知り、
「期待に応えたい」
「応援してくれる人に喜んでもらいたい」
と思うようになりました。
そしてこの思いは間違いなく、この1年間の私の原動力でした。
自分たちがやってきたことで、それを応援してくれる人たちが喜んでくれるのが嬉しかったです。
「また頑張ろう、結果を残そう」と思えるようになりました。
だからこそ、私は人に恵まれていたと思います。
多くの方々が、学生の活動をサポートし、応援してくれる明治大学ヨット部に所属できて本当に良かったです。
改めて感謝申し上げます。
来年からは活動する側ではなく、応援する側になります。私が皆様からのご声援で頑張ってこれたように、私のささやかな気持ちで現役部員が少しでも頑張ろうと思ってもらえるように、これからはヨット部の活動を精一杯応援していきたいと思います。
最後に、後輩に向けて僭越ながら一言述べたいと思います。
「頑張って、応援は行けたら行く」
ヨット部で培った学び、そしてご縁を大切に、立派な社会人になります。
今までありがとうございました。