お世話になっております。理工学部電気電子生命学科電気電子工学専攻4年の岡田慎之助です。
この度、4年間お世話になった明治大学ヨット部を引退することとなりました。まずはこれまで支えてくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。
先月行われた全日本インカレでは、470級12位、スナイプ級11位、そして総合9位という結果に終わりました。目標としていた総合入賞には遠く及ばず、非常に悔しい気持ちでいっぱいです。しかし、レースを振り返ると、風が安定せずレースが行えなかった初日を除き、残りの3日間は全チームが実力を発揮できる環境での戦いだったと感じています。その中で自分は全レースに出場させていただきましたが、チームの期待に応える走りができず、悔しさと申し訳なさを痛感しています。
得意としていた強風コンディションでは納得のいく走りができたものの、課題であった微風域で大きく崩れてしまったことが、4年間の大きな心残りです。入部当初から苦手としていた微風を克服しきれなかった自分の努力不足を痛感しています。しかし一方で、大会に向けての準備においては、自分やチームの現状を冷静に分析し、大会までの限られた時間を考慮して、目標や目的を絞り込むことができたのは大きな成長だったと感じています。
その結果として、大会中は艇体トラブルもなく、自信を持って挑むことができた風域や得意な下スタートを成功させることができました。これらはヨットの技術という枠を超え、自己信頼や準備の大切さを学ぶ貴重な経験となりました。
正直なところ、何度も自分はヨットに向いていないのではないかと感じた瞬間がありました。また、学業が忙しい中での部活動は非常に厳しく、辞めてしまおうかと悩んだこともあります。それでも「文武両道」を大切にしてきた自分自身を信じ、4年間をやりきることができたのは、大きな意義があったと思います。ヨット部での経験を通じて、困難に立ち向かう力や自分を信じる強さを学ぶことができたことは、これからの人生において大きな財産になると感じています。
また、ヨット部にはセレクションで入部した選手もいれば、一般生としてゼロからスタートした選手もいます。さらに、一般生の中でも、部活動への熱量やヨットに対する思いは一人ひとり異なります。それは当然のことであり、どちらか一方がもう一方を否定することがあってはならないと感じています。そんな多様な背景を持つ仲間たちが、共通の目標に向かって協力し合えるようにするためには、常にお互いを尊重し、同じ方向を向ける環境を考え続けることがとても大切だと思います。この4年間、仲間たちとともにその「協力の形」を模索し続けた時間は、自分にとってかけがえのないものでした。
ヨット部での活動を通じて得た経験や学びは、今後の人生においても必ず活かしていきたいと思っています。特に、目標に向かって綿密に準備を重ねることや、仲間とともに困難に立ち向かう姿勢は、これからの挑戦においても支えとなるはずです。
最後になりますが、これまで支えてくださったコーチ、監督、先輩、同期、後輩、そして家族に心から感謝申し上げます。この感謝の気持ちを忘れず、社会に出た後も自分を磨き続けていきたいと思います。
4年間、本当にありがとうございました。