2024年12月10日火曜日

引退ブログ【会計】マネージャー芝崎光貴

平素よりお世話になっております。明治大学体育会ヨット部4年マネージャーの芝崎光貴です。

日頃より、弊部を応援いただいた皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。この度、ヨット部を引退することになりました。

私は2年生の5月に入部をしてからマネージャーをおよそ2年半ほど務めて参りました。

この2年半を大きく振り返ってみると、しんどいなと思う日々が9割と入って良かったなと心から思える3つの出来事で構成されているなと思います。

入部のきっかけは同じ文学部の地理学科である大石と長谷川が入部を決めたことにあります。1年生の頃はコロナということもあり、サークル活動が制限されているなかで、授業の時間割りもキツく、課外活動に時間を割くことが難しかったです。しかし、2年生になり、ようやく大学生活に落ち着きが見えたタイミングで、ヨット部の勧誘がありました。当時はコロナという状況もあり2年入部に寛容でした。周りの同級生も体育会に所属しており、2人が入部したら大学生活が1人になってしまうという一抹の不安から流されるまま入部したのが実際のところです。

スポーツは陸上をやっていたのですが、大学でスポーツしたいとも特に思っていなかったので、プレイヤーの道は頭になかったです。むしろ高校生の頃は文化祭のクラス企画を2年連続で務めるなど、企画や運営ということに対しての方が強みを活かせると考えて入部しました。

しかし、実際のマネージャーの業務の大変さは想像を遥かに上回りました。それ以上にモチベーションの維持には常に苦労しました。

まず、入部して1番驚いたことは、マネージャーが作ったご飯が不味いと言われて残されていたり、海に捨てられていたり、味が濃いや何やらを直接マネージャー本人に聞こえるように言っている人たちがいる状況でした。今まで19年間の自分が過ごしてきた環境であれば仮に提供されたご飯が美味しくないと感じても、作ってくれた手前、本人にはあまり言えないものかなと思っていたのですが、かなりオープンに言っていたので、これが体育会かと最初は驚きました。

多様性の時代といわれるなかでも男子でプレイヤーを経ずに最初からマネージャーというのは珍しく受け入れられるのかという心配があったのですが、男子マネージャー云々の心配以前に、マネージャーチームがそもそもチームのなかで上手くいってないのではないかと感じ、元々の悩みはどうでもよくなりました。

また、ヨット部のマネージャーはヨット部らしく海に出て活躍していると宣伝があったのですが、先輩マネージャーの操船トラブルなどにより途中でマネージャーが海に出るのが禁止となりました。以降、先輩マネージャーの卒業による引退と、同期や後輩の相次ぐ退部が重なり、4年生にして陸1人で業務を行わなければいけない未来が見えました。

さらに、後輩マネージャーもいなかっため、自分が卒業してマネージャーが居なくなれば、運営業務が滞ってしまうと考え、後輩プレイヤーに運営業務を引き継ぐことが急務になり、とても海に出てみるなんて状況ではなくなりました。

ヨット部のマネージャーは海でも活躍しているとアピールがあった手前、ヨット部のマネージャーなのに海に出ないのはそれはつまりヨット部のマネージャーらしくないのでは。と悩むことが度々ありました。

先輩マネージャーの方も常日頃、しんどいと言っていったり、同期や後輩が辞めていくのを見ていた傍ら、40人くらいのご飯を毎週末作り、学生の長期休暇を充てて、部費まで払って、得ているものは何なのかと悩み辞めようと考えていました。そのため、新歓の度にマネージャー希望の子にもマネージャーの魅力を半信半疑で伝えていた状況でした。

自分としてもその状況に納得がいかず、変えたいと思いました。陸の業務にやりがいを見出すためにも、ご飯屋さんでは極力厨房が見える席に座ったり、日夜YouTube の料理チャンネルを視聴するなど、今までしたことない料理の研究や合宿所の運営課題や住環境の問題の解決に勤しむことにしました。

部活の会計も急遽任されたことで、業務量の忙しさが日に日に増していき、夜の自由時間や消灯後もPC部屋の住人として作業して過ごす日々でした。結果として、今日の会計報告では監督からの厳しいご指摘もあり、自分がやったことは上手く効果には表れず、期待にも応えられなかったのかのと力不足さを感じました。4年間部活に陸マネとして貢献できたのは僅かだったのかもしれません。

それでもやっていて良かったと思うこともありました。

1つ目は本当に良い同期と後輩に恵まれたことです。自分が陸で1人になってから、同期が気にかけてくれたり、陸待機の後輩の子たちが手伝ってくれながら、沢山話したり、毎食ご飯を美味しいと食べてくれたりしたことは本当に嬉しかったです。料理を日夜研究した甲斐があります。また、同期の堤とは部活外に遊戯をしたりする仲になったり、PC部屋にいながらも1〜4年生のたちと雑談できたりたのは良かったです。4年生では皆んなのためにと続けられたのかなと思います。

2つ目は4年生の春・秋インカレで総合入賞取ってきてくれたこと。全日本両クラス出場し、最後の全日本ではレスキューに乗せてくれたこと。そのときにスナイプ級のシングルラッシュをこの目で見れたかとです。部としてはまだ十分に満足いく結果ではないのかもしれないですが、自分にとっては十二分嬉しかったです。また、個人的ではありますが地理学専攻の2人が大会にメンバーとして試合に出て、同じクラスの応援団の子が4年生として応援団を引き連れて応援をしてくれていた光景は一生忘れられない良い思い出です。

最後にマネージャーの後輩2人が入部してくれたことです。4年生にして後輩を持つのは始めてで、自分が経験してきた悩みの傍らどうやったら2人が楽しく部活を続けてくれるかを考えるのに必死でした。そして2人が自分が持った悩みや辛さを感じないためにはどうすればいいかと考える日々でした。そうしたなかでも、2人と活動していて楽しかったというのが振り返れば何よりも1番の感想として残っています。同じタイミングで入った2人ですが、2人にも個性があって、1人1人とようやく向き合えるようになった手前、離れてしまうことは、残念です。まさか最後にして思うことが、もう1年続けたいになるとは思わなかったです。先輩が「自分たちに接してくれたように後輩に接してあげたい」と言ってもらえたことは、この2年間半の自分に素晴らしい意味合いを持たせてくれました。こうして振り返ってみれば、最後の1年間はどこか支えている立場でいて、実は支えられていたようです。

おそらく今後社会に出ていけば、同じような悩み方をするかもしれませんが、たまにある複数回の嬉しさを信じて頑張っていこうと思います。

今後ともヨット部のご支援ご声援の方ほどよろしくお願いいたします。ありがとうございました。