今年度470リーダー兼渉外を務めさせていただきました470クルーの堤祐人です。
引退にあたり、自分について見つめ直す機会を「引退ブログ」という形でいただきました。入部してから、現在に至るまでを振り返っていきます。私事ではございますが、お付き合い頂けたら幸いです。
入部当初、先輩方の目標が張られていました。その中で一番印象に残っている言葉は、当時4年だったS先輩が記していた「今日が一番若い日に」です。意味は未来を見据えた場合、今日が一番若い日である。だからこそ今を楽しもう。これまでは視点が過去に向いていたために、この意味が理解できなかったと痛感しました。過去ばかり気にするのではなく、先を見据えて行動することの大切さを学び、4年間の目標としました。
下級生では自分のことで精一杯でした。スキッパーに「ヒールかけて」と言われ、スキッパーの横に居座り、アンヒールをかけ続けたこと。強風の中、スキッパーにメインを離され、海に浸かったまま艇体から離れてしまったことなど、失敗しながらも成長していきました。
しかし、チームを率いていく立場になった時に、視点が広くなったことを覚えています。「立場が人を変える」という言葉があるように私自身、「チーム」を第一に考えるようになり、物事の考え方が変わりました。同期や後輩と、「チームをいかに良くするか」を考える経験が、かけがえのないものだったと感じております。
明治大学体育会ヨット部の活動で人間的に成長できたと自負しています。色々な性格の部員に出会い、人との関わり方を学ぶことができました。言い方一つで関係性が良くも悪くもなります。価値観が違いつつも、同じ合宿所で生活している以上、仕方がありません。相手のことを考えて発言する大切さを感じました。宿泊がデフォルトの経験は、初めての経験であり、刺激的な日々でした。
後輩たちには是非とも「人間的な成長」を遂げてほしいと願っております。この4年間はかけがえのないものです。充実した日々を生かすも殺すも自分次第。他人任せではなく、各部員が「自主自律」をして、伝統あるヨット部を運営してほしいと思います。そして、「今日が一番若い日」になるよう楽しんでください。
私は4月から新たなステージに立つことになります。これまでのかけがえのない経験を活かして、この先待ち構える苦難を乗り越えていきます。先を見据えて今を楽しむ「今日が一番若い日」になるような人生を歩んでまいります。
最後にはなりますが、明治大学体育会ヨット部に関わっていただいたすべての方に感謝申し上げます。多大なるご支援をいただき、部を運営することができました。誠にありがとうございました。今後はOBとして活躍を見守ってまいります。頼もしい後輩たちがたくさん在籍しております。安心して、この伝統ある部活を託すことができます。
これからの明治大学体育会ヨット部もよろしくお願いいたします。