2018年12月5日水曜日

新4年生あいさつ③ 副将 横井駿

本年度、副将を務めさせていただきます理工学部物理学科新4年の横井駿です。

 はじめに、日頃より駿台セーリングクラブの皆様をはじめ、保護者、関係者の皆様には多大なるご支援を賜り、この場をお借りして感謝申し上げます。

 今回お話させて頂きたいことは2つあります。1つ目は昨年度の振り返り、もう一つは今年度の抱負についてです。

 まず昨年度の振り返りをします。昨年度の良かった点は470級・スナイプチームの土台を作ることができたことです。昨年度も新入部員を多く獲得することができました。新2年生たちにヨットの基礎を丁寧に教え、正しい知識・動作を身につけてもらいました。さらに、レーザー級を2艇整備し、スキッパー希望の新2年生には1年次から舵を握らせスムーズにダブルハンドのスキッパー練習に参加できるように練習も行ってまいりました。これによって各クラス5艇体制で練習することができるようになりました。また、コース練習の際に最下位だったペアが交代することでより緊張感のある練習を行うことができています。さらに部員数が増えたことでより様々な意見やアイディアが生まれるようになり、様々な意見を交換・共有することでより内容の濃いミーティングを行うことができ、チームの雰囲気も活気のあるものにすることができました。

 昨年度の最も反省すべき点は、470級が全日本インカレに出場することができなかったことです。昨年度は全日本インカレ両クラス出場を目標に活動してきました。これは今年度の全日本インカレで総合入賞するために最低限達成しなければならない課題として昨年度のミーティングで話し合って決めました。そのために新チームになった直後から、可能な限り練習時間を増やしたり、コーチによる直接指導の機会を増やすなどして練習してきました。その結果、春インカレでは9位の大学と100点近く差をつけた8位に入賞し、全日本インカレ圏内でした。しかし秋インカレでは8位の大学に13点差をつけられ10位でした。つまりこれは春インカレまで勢いに乗っていたものの、そのあと失速してしまい秋インカレにチームのピークをもって行くことができなかったということです。実際、秋インカレ後のミーティングでは多くの選手が春インカレ後の失速感を感じていました。これを善処できなかったのは私たち幹部の力不足が原因であったと考えています。今年度はしっかりと対処し、チームの勢いを秋インカレ・全日本インカレに持っていけるよう活動してまいります。

 次に、今年度の抱負についてお話しさせて頂きます。今年度はヨットレースのコースの研究を行い、チームで共有しようと考えています。ヨット部で3年間活動させていただいて、インカレで勝てない一番の原因はコースについてちゃんと研究している選手が少ないからだと考えています。こう考える理由は、それぞれの選手のレースの順位に大きくばらつきがあるからです。ある信念に従ってコースを引いているなら、ここまで順位に変動が起こらないと考えています。また下位の順位を何度も取るということはコースの理論がそもそもわかっていないとも捉えることができます。基本動作を覚え、ただヨットに乗るだけであれば4年間で十分です。しかし大学からヨットを始め、4年間という短い期間で上位の選手に負けないレベルまで効率よく成長していくには、ヨットの理論をきちんと学び頭を使ってヨットに乗らないといけません。そして、そういった上位の選手たちに勝つためにはコースの理論を学ぶことも不可欠であります。コースの理論を学ぶことで、コース練習やレースの反省がより深いものになり、その反省を活かしてまた次の練習で実践をする、これを繰り返すことでコースへの理解が深まると考えています。これを行っていくためにも、まずはコースについて理論を研究し、共有する必要があると考えています。具体的な方法としては、OBの方々が現役時代に使用されていた本や資料を読んだり、コーチに教えていただくことで理論を学んでいこうと考えています。また可能であれば、GPSを船に乗せコース練習をし、練習後にコースの反省をしやすい環境を整えていこうとも考えています。こういった方法でコースの研究を行い、共有し、今年度の秋インカレまでにコースで負けないチームにしていきます。

 最後に、今年度が私たち新4年生にとって最後の1年になりました。昨年の幹部経験を活かしていきます。至らない点も多々あるかと存じますが、精一杯、同期とともに尽力してまいります。
 今後も明治大学体育会ヨット部の活動にご理解いただき、温かなご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い致します。