2020年11月23日月曜日

四年生引退ブログ⑧

 


引退ブログ


こんにちは、今年度スナイプリーダーを務めておりました池田樹理です。


下級生の頃、練習後に書くのが億劫であったブログも最終回となりました。最後のブログで何を伝えたら良いのかわからず提出期限日に書き始めておりますので、内容にまとまりのない点はご容赦ください。


全日本インカレ、私がリーダーを務めたスナイプチームは16位という結果に終わりました。

今年度私たちが掲げたクラス入賞とは程遠い結果です。

最終レース直後は「あぁ終わったんだ」と感じるだけで、引退とか順位とかそんなことより、学生としてヨット競技に臨める機会が終了したという事実だけが頭の中にありました。

帰着してからは気持ちの整理をする間もなく解装や積み込み準備に追われ自分の中の暗い感情から目を背けていましたが、目標を成し得れなかった悔しさと、リーダーとしてチームを率いることができなかった情けなさが虚無感として少しずつ自分の中に湧き上がり、「あの時こうしていれば」と振り返っても来年挑戦することができない事実に絶望を感じました。

学生としてヨット競技に打ち込める時間はとても短いということに終わってから気付かされました。後輩たちには清々しい引退をしてほしいので、偉そうなことを言わせてもらうと、勝ちに繋がる可能性があることはどんなことも怠らず挑戦して後悔のない競技生活にしてほしいと思います。

どんなに後悔しようとも私たちの代は終わりなので、成し得れなかった目標は後輩たちに託すしかありません。

新チームの活躍を心から期待しております。


全日本インカレに来るまでは、引退してもなんらかの形でヨットを続けるつもりでしたが、引退して数日経った現在は、ふとした瞬間に最終レースで自分の上集団がバカ伸びしてる光景がトラウマのようフラッシュバックして、あの瞬間の嫌な焦燥感を思い出し負の感情がこびり付いているので、考えないようにしています。(海着はしっかりら持ち帰りいつかに備えてます。)


暗い話ばかりで、この四年間が無駄だったのかと言うとそんなことはありません。

何かで上を目指すこと環境に身を置けることは素晴らしい経験でした。多様な価値観を持っている人たちと共通の目的に向かって苦楽を経験することは、人として成長できる環境であったと感じております。私自身もまだまだ未熟ですが、先輩同期後輩から多くを気づかされ、学ばさせて頂きました。大学スポーツは"勝ち"が全てではないと身をもって実感しました。この四年間で学んだことを、次のステップで活かしていきたいと思います。


このような情勢の中、全日本インカレまで完走できたのは沢山の方々のご尽力、ご支援のお陰であります。明治大学体育会ヨット部の活動のためにご尽力、ご支援してくださった方々にこの場をお借りして感謝を申し上げます。

そして、14年間という長い競技生活をサポートしてくれた家族へ、心から感謝しております。結果として恩を返すことは叶いませんでしたが、素晴らしい経験をさせてくれて、本当にありがとう。



四年間、お世話になりました。 池田樹理