2020年6月19日金曜日

【フリーブログ】恵まれた環境


お世話になっております。政治経済学部3年の三上航平です。この部活休止期間に、入部してから既に折り返し地点を過ぎているヨット部での生活を振り返り、改めて感じたことがありました、今日はそのことについて書こうと思います。

それは、自分がとても恵まれた環境でヨットをやらせてもらっているということです。自分でも自覚がありますし、同期からそう言われることもあります。
明治大学ヨット部は合宿所が綺麗とか海が近いとか他大の人からもよく言われますが、今回私が言いたいのはそういうことではありません。

自分の言いたい「恵まれた環境」というのは、「乗せてもらえる船があったこと」「乗ってくれるクルーがいたこと」の2つです。
まず、自分の入部してからのことを少し書かせて頂きます。現在470のスキッパーをさせてもらっていますが、入部当初から470スキッパーを志望していました。理由は単純です。強風時の470のスピードに魅了され、身長が小さいことから、強風時でも乗るにはスキッパーしかないと思ったからです。同期が大きすぎたとも言えます。470チームの3年で小さいのは私だけです。実際に1年の秋から470スキッパーとして練習を始めました。それまではゴムボートの定員の関係などもあり、あまり海に出られないことが多かったです。だから、ほとんど何もわからないままスキッパーを始めたような感じです。想像できるように、最初は全く練習にもついていけないし、精神的にもきつかったというのが正直なところです。現在は、スキッパーを始めてから1年以上時間が経ち、だいぶ周囲にもついていけるようになりました。

そんな中、「乗せてもらえる船があったこと」がありがたかったです。客観的に考えて、去年のチームは自分が470スキッパーをするメリットはあまりなかったように感じます。去年のチームは自分の他にスキッパーが5人いました。5人ともスポーツ推薦を主とした人たちでレギュラー争いがありました。次の代のことを考えてのことではないかと思う人もいるかもしれませんが、5人の中で、当時の470スキッパーで4年生は小倉元主将だけです。小倉さんが引退しても4人残るわけです。次の代のスポーツ推薦者が入ることも考えると6人目の一般生スキッパーはチームとしてもあまり需要があるとは言えません。デメリットの方が大きいとさえ思います。練習に遅れる船がいれば練習効率が落ちますし、ゴムボートの運営能力、艇体維持費などを考慮すると、5艇の方が充実していたかもしれません。そんな中で乗せてもらえる船があったわけですから、監督、小倉さんをはじめとした470チームには感謝の気持ちでいっぱいです。なぜ470スキッパーをやらせてもらえたのか文章を書いていて不思議に思うくらいです。

次に「乗ってくれるクルーがいたこと」です。これは当時4年の坂本さん、横井さん、同期の涼摩をはじめとしたクルーの人たちに対して思うことです。反対の立場だったら、私は絶対に乗りたくないです。始めたばかりの1年生スキッパーと乗るなんて勘弁してくれって感じです。洗濯物のようにびしょびしょにされ、他艇からも邪魔だと怒られるわけですから。強風時は安全の考慮されないジェットコースターかつ沈のオンパレードです。だから、一緒に乗ってくれた人、自主練とかにも付き合ってくれた人には頭が上がりません。まさに乗ってくれてありがとうございます、という感じです。

このように、自分が現在470スキッパーとして活動できるのは周りの人達、環境に支えられているからこそです。このことを強く実感しています。また、こんな環境でヨットが出来ること、挑戦出来ることに自分はきついと思うのではなく、ワクワクするべきだとも感じました。

今後、部活動が再開されるのも近いのではないかと思っています。個人的に「人のために戦う」というのは違和感のある考えです。自分がやりたいから始めたことなのに、「人のために」というのは、何となくやらされている感じがするからです。しかし、こんなに恵まれた環境で、「自分のためだけに」とは言えないですし、思いもしません。今後はもちろん自分のために、そして、「人のためにも」やっていきたいと思います。別に、そんなこと思われなくてもいいと感じる人もいるかもしれませんが、それはそれで結構です。勝手に私が感謝の気持ちを持ってやっていきます。

今回は長文を書かせて頂きました。拙い文ですが、最後まで読んで頂いてありがとうございます。
今年のレギュラーも諦めているわけでは全くないので、活動再開時にはこの想いを胸にさらに精進していきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。