2020年3月10日火曜日

ブログリレーPart22 池田樹理


 こんにちは、新体制よりスナイプリーダーを務めさせて頂いております、新4年の池田樹理と申します。
現在はスナイプスキッパーを務めております。
長くなると思いますが最後まで読んで頂けると幸いです。

 私事ですがヨットキャリアも今年で14年目となりました。そして、学生としてヨットレースに臨める最後の年です。過去を振り返ると、強風や冬の海が大嫌いで泣きながら練習に行ったことや、姉に勝てずに悶々と悩んだ日々、結果を出せずに自分はヨットが向いていないと決めつけ辞めようとしたこともありました。それでも自分がヨットを続けているのは、ヘディングからタックして集団の前を切る景色や、思い描いたコース展開でトップホーンを鳴らす瞬間、表彰台に立ったときの高揚感が他の何にも変え難い最高の瞬間だからです。そして自分が一番輝ける瞬間だからです。私がヨットを辞めると言った際に引きずってでも練習に連れて行ってくれた姉と同じ表彰台に立てた日の高揚を今でも鮮明に覚えています。
 話が少し逸れますが、私は大学2年次まで「自分がヨットに乗り走れば勝てる、他は知らん」という意識で傍若無人な振る舞いをし同期やチームから浮いている存在でした。同期に上から物申して当たりちらし、先輩には反発して盾着く最悪の後輩でした。その結果、団体戦であるのにチームの雰囲気は最悪で全日本はボロボロでした。このチームで結果なんて出せるわけないし、自分はこのチームに合わないし求められないなら辞めてしまおうと思いました。しかし、ヨットを辞める決断ができませんでした。日大で常に前を走る姉の姿が脳裏にありました。辞めてしまってはヨットでいちばんに尊敬している姉と同じ舞台に立つことはできないし、ドヤ顔で親に順位を自慢することもできないし、自分の最高の瞬間を再現することも今後なくなると思うと、やっぱり頑張ろうと思えました。そこからは相手の立場を理解すること、伝え方の意識改革を行っていき人間関係の再構築に務めました。人間的に成長できた一年でした。全日本では昨年度よりはチームの雰囲気は良かったと思います。(全日本でペアと解散しかけた話は割愛させて頂きます。)しかし、どこかまだチームで戦っている意識はなく個人戦な感覚がありました。まだ何かが不足している気がしました。13年ぶりの全日本総合入賞に貢献できた気がしなくて、心から喜ぶことはできませんでした。表彰台で最高の笑顔で引退していく4年生はどんな景色を見ているのか何を感じているのか、自分も同じところに立ちたいと強く感じました。そして、今まで経験者ばかりのチームが活躍するのを見て悔しい気持ちを感じていたなか、国立大学が優勝や入賞を果たしていて胸が少し熱くなりました。明治大学で結果を残すことの難しさは入部当初から感じていたのですが、将来への大きな可能性を感じさせてくれました。
 14年間諦めずに競技を継続し、ヨットを好きでいることを誇りに思っています。たくさんの方々のサポートがなければ私はヨットを辞めていたと思います。14年間サポートし続けてくれた家族、コーチ陣、OBOGの方々、ヨット部のみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。
 学生として戦える最後の年は最高の形で終わりを迎えたいと思っております。しかし、自分の力不足でチームをまとめられていない現状で、リーダーの役割や振る舞いの難しさに悩み、答えが見つからない状態です。自分のやり方を追求しチームで戦う真髄を見出します。まだまだ未熟ではありますが自分にできることを全力で取り組み、一緒に戦いたい!と思ってもらえる四年生になれるよう努めて参ります。最速の女子スキッパーを目指して精進いたしますのでよろしくお願い致します!!
 明治大学体育会ヨット部は人として多くのことを学ばさせてくれて、成長させてくれる最高の環境です。残りの8ヵ月間、同期をはじめとする部員全員で最高のチームを創り上げるために尽力して参ります。
明治大学体育会ヨット部に関わってくださる方々にこの場をお借りして感謝を申し上げます。これからもご支援ご声援の程よろしくお願い致します。
拙い文章ではありますが以上とさせて頂きます。




次の部員は我らが470リーダーを務める逗開の星、武井くんです!!