2012年1月11日水曜日

日本海の冬

こんにちは、石川県立羽咋工業高校出身、新2年生の藤原天紀です。
今回のテーマは、「ヨットで経験した危険なこと」です。自分が高校時代に経験したことを書かせて頂きます。
冬の日本海でのヨットは、強風・雪・瓢が容赦なく吹き付ける環境でヨットを操る過酷な競技です。
そんな環境で出艇した時のことです。
自分の艇と一緒に出たはずの一艇が、いつの間にか沈して見えなくなりました。もちろん救助艇も一緒にいたのですが、クルーともども見失ってしまいました。海面はうねりが高くて一生懸命見ても、見にくく探しづらい状態でした。必死の捜索でヨットとクルーを発見し事なきを得ましたが、「もしあの時探せなかったらどうなっていただろう。」「もし自分がそんな状態になったら落ち着いて行動できるだろうか。」等、今考えても震えが止まりません。もちろん怖い経験だけではありません。そんな怖い経験をしてもヨットが好きな気持ちは変わらない、何より素晴らしい仲間がたくさんいる、とても魅力的なスポーツです。
これから、私たちが海と付き合っていくためには、どんな海でも常に安全を意識し謙虚な気持ちで海に向かってこそ、本当に強い魅力的なヨットマンになれるのではないかと考えます。