2023年11月26日日曜日

【4年生引退メッセージ vol.6 成田博陽 470級/主将】

 平素よりお世話になっております。

政治経済学部4年の成田博陽です。

昨年度のチームでは主将を務めさせていただきました。


主将を務めるにあたり、わからないことばかりの僕にご指導くださった吉田監督、大庭総監督、波田会長をはじめ、支えてくださったコーチの皆様、父母会、校友会、駿台セーリングクラブの皆様、そして保護者の皆様には感謝申し上げます。


入部する時には4年間も続けていけるかなとさえ考えたヨット部ですが、あっという間に3年半ほどが経ち、とうとう引退ブログを書く日が来てしまいました。

ヨットに本気で取り組んでいたのは最後の1年半くらいだと考えると、後悔の残るヨット部人生だったなと感じます。


簡潔に自分のヨット部での経歴を振り返らせていただきます。

1年生の7月ごろに試乗会を通して入部。当時はコロナ全盛期で新入生歓迎会など開かれておらず、他のサークルが新入生を受け付けていないこともヨット部入部の決め手となったと思います。コロナ禍ということもあり、自分の他に一般生として入部したのはわずか2人でした。ちなみにこの2人は1年の終わり頃ヨット部を去っていきました。

その後は、ヨット部の一年生ライフを楽しみました。全く経験したことのないスポーツということもあり、全てが新鮮に感じました。


しかし、その好奇心もあまり長くは続きませんでした。1年生の終わりになると同期の退部が重なり、また、ヨットに対してのモチベーションが下がっていたこともあり、周りで何か別のことをやっている人のことが羨ましく感じるようになっていました。

とうとう3月にはヨット部を辞めてウィンドサーフィンを始めるという決断をしてしまいます。しかし、ボードセーリング部には入部を断られ、またヨット部に戻ってくることになったのですが…。あの時僕を受け入れてくださった部員の皆様本当にありがとうございました。


ヨット部に戻ってからもすぐにやる気が出るというわけではありませんでした。先輩クルーが多く、自分の出番はないと思っていました。スキッパーに怒られてあの時ヨット部を辞めていればなと思ったことも何度かありました。


そんな僕が変わったのは自分の一つ上の冨永さんの代になった時だと思います。先輩クルーが1人しかいなくなり、自分が活躍しないといけないのに、まだこの実力でいいのかと焦りを感じました。そこからようやく本気で取り組むようになりました。しかし、3年の頃は思ったように結果を残せませんでした。


4年になってその焦りはさらに加速しました。他の大学の3年生クルーは結果を残しているのに自分はまだ何もできていないと。土日の練習だけではみんなに追いつけないと考え、平日に自主練やヨットの勉強をするようになりました。上手いクルーかどうかは分かりませんが、大学からヨットを始めた誰よりもヨットのことを理解している自信はあります。


4年生では、全日本個人戦にギリギリ出られたり、全日本470にも出場させてもらったりと、周りの方のサポートも受けながら本気でヨット部に取り組むことができました。月日が流れるのが今までの何倍も早く感じました。それと同時にこんなに時間がなかったのかということをひしひしと感じました。


振り返ってみて言えるのは本気で取り組んでいた時間は本当に短い期間だったんだなということです。ここは本当に後悔が残ります。


ここまで長々と自分史を語ってしまったので、最後に、自分の作りたかったチームと反省を記して今年のチームへと引き継ぎたいと思います。


昨年のチームでは、それぞれがチームを構成する大切な存在として自覚を持つチームにしていきたいと考え、一丸をスローガンとして掲げてきました。そのために決まり事はなるべく少なくしてきました。始まった当初はかなり苦戦しました。時間を守る意識や目標に対する意識が薄く、意識を強く持つことを言い続けてきました。現在では上級生を中心にそれぞれが自覚を持って行動できるチームになったのではないかと思います。また、下級生から好かれ、応援されるチームを目指してきました。下級生にも恵まれ、下級生が自ら主体的に動いてくれたことで目指したいチーム像に近づいたと思います。後輩には本当に感謝しかないです。全日本総合入賞という目標を果たせず本当にごめんなさい。僕の実力不足だったと思います。

来年の代、本当に応援しています。

自分の台で叶えることのできなかった目標ですが、来年は目標を実現できる代にしてください。